1月24日のセンバツ大会選考委員会で21世紀枠の2校が発表されました。
長崎県の壱岐高校と神奈川県の横浜清陵高校。
壱岐高校は壱岐という離島にありながら島出身の選手たちで構成されたチーム。
昨年秋の九州大会でベスト8にまで勝ち上がったことが評価されました。
横浜清陵は神奈川という全国レベルの強豪私学がひしめく激戦地の中にあって公立校ながら近年たびたび県大会の上位に進出しその存在が注目されている高校です。
全国の高校野球ファンにはまだ馴染みのない2校ですが、今回は横浜清陵高校について調べてみました。
横浜清陵 21世紀枠の選考理由とは?
選考理由
1月24日に行われたセンバツ選考委員会において21世紀枠・横浜清陵の選出理由として次のように述べています。
センバツ選考委員会の寶委員長は
「高校野球は『学校の部活動』であるという原点に立ち返り、マネジャーの女子部員を含めた部員25人が主体的に話し合って物事を決める『自治』を大切にしている。意識を変え、知恵を使えば、強豪校がしのぎを削る大都市で結果を残せるロールモデルになるのではないかとして評価された」
と話した。
大都市で結果を残せるロールモデル
今回で25回目を迎えるセンバツ大会の「21世紀枠」ですが、
過去に選考された高校は、
が多かったですが、今回の横浜清陵は従前の基準とはちょっと異なり興味深いです。
横浜という大都市でいろいろな制約を受けるなかで強化を続ける野球部が
全国の舞台でどこまで通じるのか、とても楽しみです。
神奈川県立 横浜清陵 高校とはどんな学校?

横浜清陵高校は神奈川県横浜市、横浜ランドマークタワーを望む南希望ケ丘にある県立の高等学校です。

引用:学校ホームページ より
神奈川県立横浜清陵高等学校 | よこはませいりょう |
開校 | 2004年 県立大岡と県立清水ケ丘の再編統合により開校 |
現在の校名に | 2017年 県立横浜清陵総合から現校名に |
設置学科など | 男女共学、全日制、普通科 |
偏差値 | 偏差値 50 引用:みんなの高校情報 より |
著名な卒業生 | 斉藤由貴さん(女優) |
2004年(平成16年)に2つの県立高校の再編統合により県立横浜清陵総合高校として開校しました。
2017年(平成29年)に教育課程を単位数の普通科に改編することで現校名の県立横浜清陵高校として再スタートを切りました。
卒業生の斉藤由貴さんは歌手デビュー40周年記念日の2月21日、横浜市の神奈川県民ホールで全国ツアーをスタートさせました。インタビューで母校の甲子園出場についてのコメントがありました。
斉藤由貴、母校がセンバツ甲子園を決め「頑張ってほしい」とエールも「(統合で)学校の名前が変わったから、変な感じです」
また、3月18日に開幕するセンバツ大会の21世紀枠で母校、横浜清陵高が選ばれたことからSNSで「卒業生に斉藤由貴さんがいるそうだ!」「斉藤由貴も喜んでますかな」など多くのコメントが集まったことに、「びっくりでした。頑張ってほしい」とエールを送った。
ただ、同高は斉藤が通っていた清水ヶ丘高と大岡高が統合して誕生したため「名前が変わったから母校とはちょっと違う。変な感じです」とも語った。引用:サンスポ 2025年2月21日配信 より
野原監督のもと、野球部はどんどん強くなった
「普通の県立高」の野球部でしたが、2020年に家庭科の野原慎太郎教諭が野球部の監督に就任すると野球部はメキメキと強くなっていきます。
2024年 野球部の戦績は?
強豪校がひしめく神奈川にあって、2021年以降は県8強入りを複数回果たすなど力を付けています。
2024年も春と秋に県ベスト8に進出。強豪ひしめく神奈川で立派な戦績を残しています。
■春の神奈川県大会 … 準々決勝へ進出
■夏の神奈川県大会 … 3回戦へ進出
横浜創学館と熱戦を展開、5-6で惜敗。
■新チーム結成後の秋の神奈川県大会
横浜清陵は昨秋の神奈川県大会で8強入り。
横浜、東海大相模、平塚学園、横浜隼人、慶応、向上、武相と強豪私立がベスト8に名を連ねる中で、唯一公立校として食い込みました。
2024 秋の神奈川大会 | 地区予選 | 〇 16-1 横浜緑園・旭陵 | |
〃 | 地区予選 | 〇 4-3 横浜南陵 | |
〃 | 地区予選 | 〇 10-0 横須賀総合 | |
〃 | 2回戦 | 〇 3-0 上矢部 | |
〃 | 3回戦 | 〇 4-1 住吉 | |
〃 | 4回戦 | 〇 5-1 三浦学苑 | |
〃 | 準々決勝 | ● 0-5 東海大相模 |
県立高のセンバツ出場は、湘南以来71年ぶりの快挙
神奈川の公立校が甲子園に出場するのは、1997年春に「Y校」の愛称でおなじみの横浜商が出場して以来28年ぶりとなります。
横浜商は横浜市立のため、県立に限ると1954年春の湘南以来、71年ぶりの偉業です。
21世紀枠 横浜清陵 まとめ
「普通の県立高」といったイメージの高校野球部が全国屈指の激戦区・神奈川から甲子園出場を果たしました。
甲子園でどのような試合をするか、とても期待しています。
横浜清陵を率いるのは、東海大相模の投手として00年センバツの優勝経験を持つ野原慎太郎監督。
甲子園で優勝、そして国立大を卒業し家庭科教諭として赴任、という経歴を持つ野原監督の経歴についてはこちらを。
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コメント
コメント一覧 (2件)
学校の所在地が間違ってます。
修正しました。ご指摘ありがとうございます。