甲子園初出場の浦和実業・エースの石戸颯汰 投手の球速は120㌔ほどなのですが、変幻自在の投球で浦和学院や横浜の打者を手玉に取りました。
特徴的なのは独創的な投球フォーム。右足をあご付近まで上げて、そこからいったん腰を大きく沈めてから左腕を大きく振り下ろし投げ込んできます。
中学1年生から試行錯誤を重ね、自然と今のフォームにたどり着いたとのこと。
そんな石戸投手はどこの中学出身なのでしょうか?
石戸 颯汰 | いしど・そうた |
生年月日 | 2008年 2月27日 (新3年生) |
身長体重 | 176㎝ 64㎏ |
投打 | 左投げ 左打ち |
中学校 | 草加市立花栗中学(西武ジュニアユース・軟式) |
最速120キロ台 変幻自在のピッチング
昨年秋の関東大会で、ひときわ目立った投球フォームの左腕が注目を浴びました。
埼玉秋季大会で初優勝を果たした浦和実の左腕エース・石戸 颯汰投手(2年)は、右足を極限まで引き上げて、足の裏が見えるほど派手に跳ね上げます。
球速は最速が130キロというが、本人がしっくりしているという独特な変則フォームで、制球力も安定。変化球もコーナーをついて、相手に的を絞らせませんでした。
中学校 … 草加市立花栗中学

石戸投手の出身中学は埼玉県の草加市立花栗中学。
小学校1年から野球を始め、中学では西武ライオンズジュニアユースに選抜されました。
西武ライオンズジュニアユースに選抜される


選抜チームに選ばれるも背番号19の控え選手。中学時代は目立った活躍は無く浦和実に進学します。
浦和実での戦績は?
打者のタイミングをいかに外すか
野球を始めた小学1年のころから、体の線が細かった石戸投手。
打者を圧倒する球威はない中で、どう勝つか。
打者のタイミングを外す方法を、ずっと模索してきました。
軟式野球部だった中学1年のころ、「自然と」今のフォームにたどりついたとのこと。
低反発のバットが登場
「自分的には結構ラッキーだと思った」。石戸投手がそう言うのは、昨春に導入された低反発の新基準バットのことです。
長打が大幅に減り、ロースコアの展開が増えました。
石戸投手は「捉えられてもそうそう長打はない」と割り切れるようになり、全国クラスの打者に対してもストライクゾーンで勝負、勇気をもって内角を突けるようになりました。
工夫を重ねた石戸投手。その成果が昨年秋の快進撃となって実を結ぶことに。
2024年 秋の公式戦での戦績
埼玉大会 | 南部地区代表決定戦 | 〇 1-0 蕨 | |
〃 | 1回戦 | 〇 6-5 埼玉平成 | 延長11回タイブレーク |
〃 | 2回戦 | 〇 7-0 小鹿野 | |
〃 | 3回戦 | 〇 3-1 聖望学園 | 石戸→駒木根のリレー |
〃 | 準々決勝 | 〇 4-0 浦和学院 | 石戸、2安打で完封! |
〃 | 準決勝 | 〇 4-2 山村学園 | |
〃 | 決勝 | 〇 9-1 西武台 | 石戸、5安打1失点で完投 |
関東大会 | 1回戦 | 〇 4-2 宇都宮工 | 石戸→駒木根のリレー |
〃 | 準々決勝 | 〇 2-0 つくば秀英 | 石戸、4安打で完封! |
〃 | 準決勝 | ● 2-3 横浜 | 石戸、強豪相手に好投 |
埼玉大会
秋の埼玉大会。初戦の蕨戦、2戦目の埼玉平成戦と僅差の試合を勝ち抜くとチーム力が向上、ここから快進撃が始まりました。
最大のハイライトは、昨秋埼玉大会の準々決勝。全国でも強豪の浦和学院相手に、6回までノーヒットの、わずか2安打の完封勝利を挙げて見せました。
当初は試合中盤くらいまでの予定だったとのことですが、あまりの好投に最後まで投げきりました。
大きな自信をつけ、決勝でも1失点(自責0)の完投勝利。
県大会4試合の防御率0.28を誇り、チームを初優勝に導きました。
関東大会
石戸投手は好調のつくば秀英打線を4安打完封。
初戦の宇都宮工(栃木2位)戦の7回6安打1失点に次ぐ好投で勝利に導きました。
直球は120キロ前後でも両コーナーをうまく使って凡打の山を築きました。
石戸颯汰 投手 出身中学は? まとめ
石戸投手の出身中学は埼玉県の草加市立花栗中学でした。
細身の身体でいかに打者のタイミングを外すかの工夫を重ね今の投球フォームにたどり着きました。
今や150㌔を超えんとする剛速球を投げ込む投手が出現する甲子園。
そのようななか、石戸投手の投球スタイルがどのくらい甲子園で通用するかが注目されます。
変幻自在の投球、甲子園でも! 滋賀学園を完封!!
甲子園でも通用した!
超個性派左腕・浦和実の石戸翔汰投手が昨年夏甲子園8強の滋賀学園を相手に15個のフライアウトを奪って完封勝利を挙げました。
この日の最速は130キロ。それも115球のうち1球だけ。120キロの速球に打者は差し込まれ、変化球にもタイミングが合わない。見ていて「なんであの球が打てないの?」と思ってしまう石戸投手のピッチング。
昨年秋に浦和学院や横浜などの強豪相手に見せたピッチングが甲子園でも通用することが証明されました。
東海大札幌 聖光学院 を撃破し、ベスト4へ
昨年秋の北海道大会優勝校・東海大札幌と東北大会優勝の聖光学院を撃破した実力は本物!!!
またこの試合で先発したのは駒木根 投手。
石戸投手の陰に隠れた存在でしたが、甲子園のマウンドで好投を見せました。

準決勝・智辯和歌山との一戦
準決勝の相手は強打の智弁和歌山。
浦和実の石戸・駒木根の軟投左腕がいかに抑えるか?
また、打線好調、しぶとい浦和実打線が、速球派右腕・智弁和歌山の渡邊と田宮のWエースを打ち込むことができるか?


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