兵庫・尼崎が生んだ怪物スラッガーが、父との約束を胸に甲子園の舞台へ――。東海大相模の4番を務める金本貫汰(かねもと・かんた)は、中学時代から甲子園でホームランを放つなど規格外の打撃で注目を集め、U-15日本代表にも名を連ねた逸材。
そんな彼が背負うもう一つのドラマ、それは「父を甲子園に連れて行く」という幼き日の誓い。1994年、育英高校の主将として優勝旗を返還するため、甲子園を一人で行進した父・猛さん。その背中を追いかけ、今、息子は大舞台でバットを振る。親子の想いが交差する夏、金本貫汰が全国の注目を集めている――!
金本 貫汰 | かねもと・かんた |
生年月日 | 2007年8月18日 17歳 |
身長/体重 | 181㎝/83㎏ |
投打 | 右投げ 左打ち |
小学校 | 尼崎市立名和小学校 |
→ 尾浜シャークで野球を始める | |
中学校 | 大成中学 |
→ 関メディベースボール学院 U-15日本代表で4番 | |
高校 | 東海大相模 |
→ 1年秋から4番 2年夏に甲子園出場 |
「お父さんを甲子園に連れていく」——親子の約束果たす

引用:育英高等学校 HP より
父・猛さんはかつての高校球児。兵庫の名門・育英で主将を務めた。
育英高校野球部
育英は甲子園出場19回を誇る兵庫の名門校。
1935年の夏の甲子園で準優勝。そして、1993年第75回夏の甲子園で優勝を飾った。
主なOBに
・鈴木 啓示 … 近鉄で 300勝投手に
・土井 正三 … 巨人V9を支えた名2塁手
・大塚 光二 … 西武で活躍 現東北福祉大監督
・藤本 敦士 … 阪神で活躍 現阪神一軍総合コーチ
甲子園開会式で深紅の大優勝旗をもって行進した
金本の背中を押し続けたのは、父・金本猛さんの存在だ。父は1994年度の兵庫・育英高校主将だった。
育英は前年1993年夏の甲子園で優勝した。しかし、翌1994年の夏は兵庫大会で東洋大姫路に敗れ甲子園に全員で優勝旗を返しに行くことはできなかった。
父の猛さんは前年夏の甲子園優勝校の主将として優勝旗を返還するため、開会式をひとりで行進したという異色の経歴を持つ。
「お父さんを甲子園に連れていく」
幼い頃からのその約束を、息子は見事に果たした。東海大相模の“4番”として、甲子園の舞台に立った金本貫汰。その雄姿は、誰よりも父・猛さんの胸に刻まれたに違いない。
なお、阪神タイガースで活躍した金本知憲氏との血縁関係はない。
親元を離れ寮生活。小学校時代のチームの監督として野球の楽しさを教えてくれた父・猛さん(48)からの「楽しめ」という言葉に支えられている。
猛さんは兵庫・育英の1994年度主将だった。同校は前年夏に全国制覇したが、猛さんの代は兵庫大会敗退。甲子園開会式は1人で行進し、優勝旗を返還した。
それから30年。幼い頃から「お父さんを甲子園に連れて行く」と言い続けた金本は、東海大相模の4番として約束を果たした。
引用:デイリースポーツ 2024年8月20日 より
出身地 … 甲子園の地元・尼崎から羽ばたいた大砲!

東海大相模の主砲・金本貫汰(かねもと・かんた)は、兵庫県尼崎市の出身。関西の下町から飛び出したスラッガーが、今や全国屈指の長距離砲として注目を集めている。
中学時代 … “甲子園にホームラン打ち込んだ中学生”の衝撃

引用:関メディベースボール学院 HP より
甲子園でホームラン!
金本の野球人生は、地元・尼崎市立大成中学校から本格的に始まった。所属していたのは「関メディベースボール学院ヤング」。そこで早くも“関西の怪童”として鳴らし、中学2年の時には甲子園で一発!
関メディベースボール学院(関メディ)は、兵庫県西宮市に本拠地を置く野球専門の教育機関および社会人野球クラブチームで、2006年に「関西メディカルスポーツ学院」として創設され、2014年に現在の名称に改称された。日本野球連盟に加盟しており、クラブチームとして活動しています。
2024年阪神ドラフト2位の報徳学園・今朝丸裕喜や、昨年夏の甲子園で優勝した京都国際のエース・中崎琉生などを輩出している。
2021年の「第17回タイガースカップ」で、外野スタンドにぶち込んだ一撃は大会史上11年ぶりのホームラン。甲子園に響いた乾いた打球音に、スカウトや関係者も度肝を抜かれた。
U-15日本代表でも4番!
さらに中学3年時にはU-15日本代表に選出。U-15日本代表でも4番打者を任され、ワールドカップの大舞台でも、金本のバットは躍動した。
高校時代 … 東海大相模で主軸奪取!4番で甲子園へ

2年夏 富山商戦 1回裏に先制タイムリーを放つ
1年秋から4番に座る
2023年、金本は野球名門・東海大相模へ進学。1年春からベンチ入りと、早くも非凡な才能を見せつける。
春の神奈川大会3回戦の厚木北戦で7番・レフトで公式戦デビューを果たすと、いきなり2打席連続ホームランを放ち、周囲の度肝を抜いた。
1年夏の大会こそメンバーから外れたが、秋には早くも4番に座り、左翼手として定位置を奪った。
2年夏 甲子園に4番として出場
第106回選手権 | 2回戦 | 〇 4-0 富山商 | 4番で4打数3安打の大活躍 |
〃 | 3回戦 | 〇 8-1 広陵 | 4番で5打数ゼロ安打 |
〃 | 準々決勝 | ● 1-2 関東第一 | 4番で4打数1安打 |
2年春からは一塁手もこなし、関東大会の専大松戸戦では右中間への2ランホームランを放つなど、さらに打棒に磨きがかかる。
そして迎えた2年夏。神奈川大会では打率.360、本塁打1本、4打点の成績で5年ぶりの優勝に大貢献!
甲子園では4番として出場し、準々決勝で敗れたものの、チーム初安打を放ち、意地を見せた。
しかし、9回裏の2死1,2塁の場面でレフトフライ。悔しい打席となってしまった。
2年秋 山梨学院に敗れる
金本は新チームでも4番に座り、秋の神奈川大会で準優勝。神奈川2位校で臨んだ関東大会では山梨学院との延長10回タイブレークに5-6で敗れ、翌春のセンバツ大会への出場は絶望的となった。
まとめ:尼崎発・東海大相模の“和製大砲”に注目!
「金本貫汰」という名前が、近い将来、全国区になる日はそう遠くない。夏に向けて、さらなる活躍から目が離せない――!
- 父の球歴:育英高主将、甲子園開会式で優勝旗返還行進の経験
- 出身地:兵庫県尼崎市
- 中学:尼崎市立大成中(関メディベースボール学院ヤング)
- 中学実績:タイガースカップで甲子園ホームラン、U-15日本代表
- 高校実績:1年春からベンチ入り→4番レギュラー→2年夏に甲子園出場、通算20本塁打

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