創成館のエース・森下翔太、高校で急成長したその軌跡とは
長崎の夏を熱くした男がいる。その名は創成館のエース、森下翔太。中学時代には目立った実績がなかった彼が、いかにして最速149km/hを誇る『勝たせられる投手』へと成長したのか? 今夏の甲子園で注目される彼の軌跡に迫ります。
森下翔太選手 プロフィール
今夏の甲子園、長崎県代表の創成館高校の森下翔太投手が注目を集めています。最速140キロを超えるストレートと多彩な変化球を操る本格派右腕として、チームを牽引するエースです。
項目 | 内容 |
名前 | 森下 翔太(もりした しょうた) |
出身地 | 熊本県 |
出身小学校 | 西合志南小学校 (小学2年生から野球を始める) |
出身中学 | 熊本市立西合志南中学校 |
所属シニア | 熊本西リトルシニア (中学時代、硬式野球の基礎を築く) |
中学時代の成績 | 特筆すべき大きな実績はなし (野球の土台作りに専念) |
高校 | 創成館高校(長崎県) |
ポジション | 投手 |
投打 | 右投右打 |
身長 体重 | 170㎝ 68㎏ |
特徴 | 最速140キロを超えるストレート、多彩な変化球、高校での飛躍的な成長 |
阪神タイガースの森下翔太選手と同性同名
実は、彼の名前を聞いてピンとくるプロ野球ファンも多いのではないでしょうか。そう、プロ野球・阪神タイガースに所属する森下翔太選手と全く同じ同性同名なんです。
阪神の森下選手は神奈川県出身で、高校も大学も関東の強豪校(東海大相模→中央大学)という経歴を持っていますが、創成館の森下投手は一体どのような道を辿ってきたのでしょうか。
創成館OBの阪神の選手
奇しくも、創成館高校はこれまでにも阪神タイガースにプロ野球選手を輩出しています。記憶に新しいのは、現在阪神タイガースで活躍する川原陸投手(2018年ドラフト5位)です。また、川原投手と同学年である野口恭佑選手も現在阪神タイガースで活躍中です。森下投手も、先輩に続いて阪神への道を辿る可能性を秘めているのか、今後の動向にも注目が集まります。
出身地は熊本

創成館のエース・森下翔太投手の出身は熊本県の合志市。
中学時代 … 熊本西シニアで硬式野球

熊本西シニア X より
西合志南中学
森下投手は、熊本市立西合志南中学校出身です。中学時代は軟式野球部に所属し、早くからその才能の片鱗を見せていました。
熊本西シニア
中学での部活動と並行して、硬式野球クラブチームの熊本西シニアにも所属していました。シニアリーグというハイレベルな環境でプレーすることで、彼の野球センスはさらに磨かれ、将来の飛躍への土台を築きました。
森下翔太投手は中学時代、熊本西リトルシニアでプレーしていましたが、中学時代の具体的な成績の詳細は公には多く言われていません。リトルシニアに所属し、基礎をしっかりと確保しました。中学時代に大きな成果はなかったもの、創成館高校に進んでから飛躍的に成長し、2025年の高校野球長崎県大会ではエースとして活躍し、チームの夏3連覇に大きく貢献します。
高校は長崎の創成館へ

創成館高校 HPより
なぜ創成館へ
中学卒業後、森下投手は地元の熊本を離れ、野球の強豪として知られる長崎県の創成館高校への進学を決意します。強豪ひしめく九州の高校野球界において、創成館は常に上位を争う存在であり、甲子園常連校でもあります。彼がこの高校を選んだのは、より高いレベルで野球をしたいという強い思いと、創成館の指導方針や練習環境に魅力を感じたからに他なりません。
その成長の軌跡
創成館に入学当初、森下投手の最速は120km/hにも満たなかったと言います。しかし、そこから血のにじむような努力を重ね、驚異的な成長を遂げました。
特にこの冬のトレーニングでは、最速が135km/hから一気に149km/hへと大幅にアップ! 見事、エースの証である背番号1を勝ち取り、チームの中心投手として存在感を示しています。
この夏の奮闘
2025年の夏の高校野球長崎県大会では、エースとしてチームを牽引。準決勝の小浜戦では見事な完封勝利を収め、決勝の九州文化学園戦は10回を168球。延長11回タイブレークの激闘を制し、3年連続での夏の甲子園出場を決めました。
第107回 選手権 長崎大会
第107回 長崎大会 | 2回戦 | 〇 12-2 猶興館 | 7回コールド |
〃 | 3回戦 | 〇 6-1 長崎工 | 7回を投げ無失点 |
〃 | 準々決勝 | 〇 3-2 波佐見 | 森下→今村のリレー |
〃 | 準決勝 | 〇 2-0 小浜 | 森下、2安打で完封 |
〃 | 決勝 | 〇 4-3 九州文化学園 | 10回、168球の熱投 |
甲子園への展望
いよいよ聖地・甲子園での戦いが始まります。長崎県大会を勝ち抜いた自信と、これまでの努力に裏打ちされた実力で、森下投手は甲子園でもその真価を発揮してくれることでしょう。全国の強豪校を相手に、彼のストレートと変化球がどこまで通用するのか、そして創成館をどこまで導いてくれるのか、大きな期待が寄せられます。
まとめ
熊本から長崎へ渡り、創成館のエースとして大きく成長した森下翔太投手。彼の野球に対するひたむきな姿勢と、たゆまぬ努力が、今日の彼の姿を作り上げました。同姓同名のプロ野球選手がいるという巡り合わせも面白いですが、森下投手自身の力で、甲子園という大舞台で新たな歴史を刻むことを期待せずにはいられません。
甲子園での森下投手の活躍に、ぜひご注目ください!
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