高部陸はなぜ注目されるのか?中学時代の秘密に迫る
2025年夏の甲子園出場を決めた聖隷クリストファー高校。その原動力となったのが2年生エース左腕の高部陸投手です。最速147km/hの剛速球を武器に、チームを初の甲子園出場に導いた注目の左腕について、中学時代から現在までの成長の軌跡を追ってみましょう。
高部陸 プロフィール
高部 陸 | たかべ りく |
生年月日 | 2008年度生まれ |
学年 | 2年生 |
身長/体重 | 174㎝/68㎏ |
投打 | 左投げ 左打ち |
出身地 | 埼玉県深谷市 |
出身中学 | 深谷市立南中学校 |
中学時代所属チーム | 武蔵嵐山ボーイズ |
出身は埼玉県深谷市

高部陸投手は2008年度生まれの現在2年生。174cm、68kgの体格から繰り出される最速147km/hのストレートが最大の武器です。左投左打の本格派投手として、コンスタントに140km台前半を記録し、コントロールや変化球の精度も高く評価されています。
聖隷クリストファー高校では背番号1を背負うエースとして、切れ味抜群の速球とコントロールでチームを牽引。2年生ながらすでにプロのスカウトからも注目を集める存在となっています。
出身中学 武蔵嵐山ボーイズ

武蔵嵐山ボーイズ HPより
深谷市立南中学校
高部投手の出身は埼玉県深谷市立南中学校です。しかし、中学時代は学校の軟式野球部ではなく、より本格的に野球に取り組むために硬式クラブチームでプレーすることを選択しました。
武蔵嵐山ボーイズ
高部投手が所属していた「武蔵嵐山ボーイズ」は、全国的にも名の知れた強豪硬式クラブチームです。同チームは「勝利主義や技術向上だけに偏らず、少年野球の発展と充実」を重視する方針で、経験豊富な指導者陣のもと、技術だけでなく人間性も育成することで知られています。
高部投手は中学2年春(2022年)に武蔵嵐山ボーイズのエースとしてボーイズ春季全国大会で優勝を達成。主戦投手として決勝など重要な場面を任され、圧巻の投球で全国制覇に大きく貢献しました。
その他の主な成績:
- 2022年 少年選手権大会:全国ベスト4
- 2023年 東日本選抜大会:優勝
- ジャイアンツカップ:3年連続出場
武蔵嵐山ボーイズでの経験により、エースとしての責任感やリーダーシップ、仲間と協力する姿勢など、技術面だけでなく人間的な成長も遂げることができました。礼儀・スポーツマンシップも重視されるチーム環境で、高い意識とマナーも身につけています。
聖隷クリストファーでの軌跡
不可解なセンバツ選考
聖隷クリストファー高校野球部が「不可解な選抜選考」で注目を集めたのは、2022年の第94回選抜高等学校野球大会(センバツ)における不思議です。 秋東海季大会で準優勝という好成績を収め、「当選確実」と多くが予想されていたが、最終的に選考から漏れ、ベスト4だった大垣日大(岐阜)が選出された。
この選考について、選考委員長は「個人力量に勝つ大垣日大を推薦校とします」と理由を説明しました。 しかし、団体競技である高校野球で「個人力量」が選択基準となるのはおかしいのではないか、多方面から批判や疑問の声が次ぎました。
また、昨年夏の静岡大会では決勝に進むも掛川西に2-7で敗れ甲子園にはあと1歩で届きませんでした。
2025年夏 ついに甲子園をつかむ
聖隷クリストファーに最も輝かしい瞬間が2025年夏でした。高部投手は聖隷クリストファー高校のエースとして、チームを初の甲子園出場に導く活躍を見せました。
140km台前半を安定して記録する速球に加え、変化球のキレも向上。中学時代に培った経験とメンタルの強さが、高校野球という新しいステージでも存分に発揮されています。
2025年夏 静岡大会
2025年 夏 静岡大会 | 2回戦 | 〇 8-1 湖西 | 7回コールド 高部10奪三振 |
〃 | 3回戦 | 〇 8-0 韮山 | 7回コールド |
〃 | 4回戦 | 〇 8-0 市立沼津 | 7回コールド |
〃 | 準々決勝 | 〇 3-1 御殿場西 | 高部、1失点で完投 |
〃 | 準決勝 | 〇 4-0 藤枝明誠 | 上田→高部の完封リレー |
〃 | 決勝 | 〇 3-1 静岡 | 高部、被安打4で完投 |
甲子園での展望

ピッチングスタイル
高部投手のピッチングスタイルは、最速147km/hのストレートを軸とした本格派です。140km台前半を安定して記録できる持続力と、抜群のコントロールが持ち味。変化球の精度も高く、打者を翻弄する投球術を身につけています。
左腕から繰り出される切れ味鋭いストレートは、右打者にとって特に厄介な存在。中学時代から培われた勝負強さと、冷静な判断力で試合の流れを掌握する能力にも長けています。
甲子園での期待
初出場となる甲子園では、2年生エースとしてチームの中心的存在になることが期待されています。中学時代に全国大会優勝の経験があることから、大舞台での緊張感にも対応できる精神力を持っていると評価されています。
武蔵嵐山ボーイズ時代に身につけたリーダーシップと責任感、そして聖隷クリストファーでさらに磨かれた技術力が、甲子園という最高の舞台でどのような輝きを見せるか注目が集まります。
プロからの評価
すでに複数のプロ球団のスカウトが高部投手に注目しており、将来のプロ入りを見据えた評価を受けています。2年生の段階で147km/hを記録する成長力と、安定したコントロール、そして大舞台での経験値の高さが評価のポイントとなっています。
今後の成長次第では、高校卒業時にはプロ志望届を提出する可能性も十分にあり、ドラフト上位指名候補として注目される存在になることが予想されます。
まとめ
高部陸投手は、中学時代の武蔵嵐山ボーイズでの全国制覇から聖隷クリストファーでのエースとしての活躍まで、一貫して成長を続けてきた逸材です。技術面だけでなく、人間性やリーダーシップも兼ね備えた真のエースとして、チームを甲子園初出場に導きました。
147km/hの剛速球と抜群のコントロール、そして大舞台での経験を武器に、甲子園ではどのような投球を見せてくれるのか。2年生エース左腕の活躍に、全国の高校野球ファンが注目しています。高部投手の今後の成長と活躍から、目が離せません。
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