21世紀枠 壱岐高校野球部甲子園へ 離島の学校はなぜ強い

長崎の壱岐島にある県立壱岐高校の野球部が念願の甲子園出場の夢をかなえました。
昨年秋の長崎県大会で準優勝。県2位で臨んだ九州大会で熊本の優勝校を撃破しベスト8に進出しました。

マネージャーを含む部員25名の全員が島の中学出身。練習試合もままならないという離島ならではのハンディを乗り越えての快挙に島は沸き返りました。

地元の選手だけで結成された離島の県立高野球部がなぜこんなに強くなったのか?
いろいろと調べてみると、島の中学野球部の存在がありました。

引用:壱岐高校公式X より

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目次

壱岐島は島全体がパワースポット

九州の玄界灘に浮かぶ長崎県の離島、壱岐島。
博多から高速船で約1時間、長崎空港から飛行機で30分の位置にあります。

沖縄にも引けをとらない澄み切ったエメラルドグリーンの海に
ウニや新鮮な魚介類、壱岐牛などの豊富なグルメ。

島内には150以上の神社があり
島全体がパワースポットとも言われています。

風光明媚(めいび)で麦焼酎発祥の地とされる人口約2万4000人の島です。

博多から高速船で約1時間 長崎空港から飛行機で30分

昨年秋の高校野球大会で大躍進

そんな壱岐島にある県立壱岐高校野球部が
昨年秋の高校野球長崎県大会で準優勝、初出場した九州大会でもベスト8に進出し大きな話題となりました。

これに勝てば甲子園!!という試合で敗れ「一般枠」での選出は絶望的になりましたが、しかし九州大会ベスト8は「21世紀枠」での選出には十分すぎるほどの戦績となりました。

離島にある小さな高校の部員25名(マネージャー4名)の野球部がなぜこんなに強いのかについて調べてみました。

離島の野球部はなぜ強くなったのか?

野球熱が高い壱岐という島

壱岐という島はとても野球熱が高い島のようです。

島にある4つの中学校にはそれぞれに軟式野球部があり、野球部の活動が活発ですが、
全国的に一番人気のサッカー部というものがこの4つの中学にはありません。

また、かつての大エース・ロッテオリオンズの村田兆治さんが現役引退後に力を尽くした「離島甲子園」がたびたび
この壱岐でも開催されています。

つまり、壱岐の少年たちにとって野球は大人気なのです。
また、少年たちを取り巻く島の大人たちの野球熱も相当に高いということです。

「サッシ―」元ヤクルトの酒井圭一さんは壱岐出身

かつて長崎海星高校が夏の甲子園ベスト4まで進出し「サッシ―」との異名をとったかつての大エース・酒井圭一さんは壱岐の出身です。

島の野球熱はとても高く、酒井投手の甲子園での試合では島の人たちはTVにかじりついて応援していたそうです。

島には4つの中学校と2つの高校がある

壱岐には4つの中学校と2つの高校があります。
それぞれに野球部があり、活発に活動をしています。

Google Map より

島の中学軟式野球部が強い

4つある中学校の野球部ですが、この中の2校、郷ノ浦中学と勝本中学が特に強いのです。

長崎県では中学の軟式野球で6大会が開かれますが、そのうち何と5大会のタイトルを郷ノ浦中学と勝本中学とで獲得しのです。

現在の壱岐高校の新3年生のメンバーは2年前の中学3年時に九州大会で優勝した郷ノ浦中学と同じく2年前に全国大会に出場した勝本中のメンバーが中心です。

郷ノ浦中学

郷ノ浦中学野球部は、長崎県大会で4度優勝、九州大会は2度出場して1度優勝している強豪です。

2023年の春、3月に熊本市で行われた第19回九州中学校選抜野球大会で優勝。九州NO.1に輝きました。
エースで4番で活躍したのが浦上脩吾選手。現在の壱岐高校野球部でもエースとして活躍しています。

勝本中学

2023年の夏、7月に行われた長崎県中学総合体育大会では勝本中学が郷ノ浦中を破って見事に優勝。

8月には熊本市藤崎台球場などで行われた第47回九州中学校軟式野球競技大会に長崎県第1代表として出場し、堂々の第3位となり、全国大会出場を決めました。

北海道で行われた全国大会ではベスト16に進出。

投手は日高、山口のリレー、捕手は岩本。現在の壱岐高校の中心メンバーです。

島外の強豪校からの誘いをけり「壱岐から甲子園へ」を合言葉に壱岐高校へ進学する

壱岐ではこの世代を「最強世代」と呼び期待をかけていました。

中学3年の夏、2つの中学が合同練習をしたそうです。
その時、郷ノ浦中学の浦上脩吾 投手や勝本中の岩本篤弥 捕手などが中心になって
「壱岐から甲子園に行こう」という目標を立てたとのこと。

ある選手によると

「島の外に出て甲子園を目指すよりも、島に残ってこのメンバーで戦った方が甲子園に行けそうな気がした」

例年島外の高校に進学する生徒も多い中で、今回の世代は島に残り1909年の学校創立から「100年に1度の奇跡」と言われるチームに育ちました。

2024年 秋の高校野球で快進撃

1年と2年は不発だった

全国大会出場経験者らを擁するチームは地元から期待をかけれれますが、1年生のときと2年生の春と夏は不発に終わりました。昨年の春と夏の長崎大会では共に初戦で敗退を喫しています。

2024年秋に快進撃

なかなか殻を破れなかった「黄金世代」ですが、新チームが結成されると一気に成長。創部49年目の野球部は過去にない快進撃を見せ、野球部の歴史を次々に塗り替えていきました。

壱岐高校野球部 2024年秋の公式戦の記録

2024年 長崎県大会2回戦〇 12-1 佐世保南
  〃3回戦〇 10-0 島原中央
  〃準々決勝〇 2-0 創成館甲子園ベスト16を破る
  〃準決勝〇 3-0 大崎夏の県ベスト4を破る
  〃決勝● 4-6 海星終盤に逆転を許す
2024年 九州大会1回戦〇 6-3 専大熊本熊本1位校を撃破
  〃準々決勝● 2-9 エナジック沖縄7回コールド

2025年センバツ大会の九州枠は4校。例年、九州大会でベスト4進出を果たした高校が無難に選出されています。
壱岐高校は「これに勝てば甲子園」というエナジック沖縄との大一番に臨みますがコールド負けを喫し、一般枠でのセンバツは難しくなりました。

しかし、この秋に見せた快進撃で「21世紀枠」での甲子園出場が決まったのです。

壱岐高校野球部はなぜ強いのか まとめ

今回は玄界灘の壱岐にある壱岐高校野球部について調べてみました。

地元から期待された中学生達が壱岐高校に集まり「壱岐から甲子園へ」と頑張っている姿は素晴らしいですね。

昨年の夏の甲子園では島根の大社高校が出雲大社パワーを背に甲子園で大きな旋風を巻き起こしました。

春のセンバツでは壱岐パワーを背に甲子園で旋風を巻き起こしてもらいたいものです。

壱岐 2-7 東洋大姫路  最後まで立派に戦いました!!

大会3日目の第3試合、春分の日の甲子園が満員の観衆で埋まりました。
優勝候補相手に初回に2点先行するなど、序盤は試合を支配していました。

最後は逆転されましたが、投手は良く投げ、守備も1失策のみと良く守りました。
強い相手に初めての甲子園で立派な試合でした。

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