全国屈指の激戦地区・神奈川に新たな注目投手が現れました。川和の濱岡蒼太 投手 です。
中学時代から注目された投手は強豪私学に行かず、あえて地元の進学校に進学しました。
「高卒でプロ入り」を公言する男気溢れる進学校エースは強豪相手にいくども好投を見せています。
この春も日大藤沢、藤沢翔陵と湘南地区の強豪を撃破し夏のシードを獲得。濱岡投手への注目度は日増しに高まっています。「打倒・横浜」を掲げ本気で挑戦する姿は感動的です。
この夏の神奈川大会で大きな注目を浴びるであろう好投手の出身中学はどこでしょうか?
またなぜ、進学校の野球部を選んだのでしょうか?
進路はプロ一本!! ドラフト候補に躍り出る
東大、京大に合格者を出すなど神奈川の公立進学校として知られる川和の最速144キロ左腕・浜岡蒼太(2年)が6日、進路をプロ一本に絞り、今秋にプロ志望届を提出する意向であることが分かった。偏差値68とされる文武両道校をけん引する「公立の星」として大学野球部から誘いがあったが、最短ルートで夢のプロ入りを狙う。
引用:スポニチアネックス 2025年2月6日 より
濱岡 蒼太 | はまおか・そうた |
生年月日 | 2007年10月10日 17歳 |
身長/体重 | 177㎝ 87㎏ |
出身地 | 神奈川県横浜市 |
小学校 | 長津田小学校(南長津田ジュニアジャイアンツ) |
中学校 | 田奈中学(軟式野球部) |
出身 … 神奈川県 横浜市

長津田小3年から軟式野球を始めました。左利きということで主にピッチャーをしていましたが、ほとんど控えだったそうです。エースが不調のときに投げるといった感じ。
中学 … 横浜市立 田奈中学(横浜クラブ)

横浜クラブの三羽烏
田奈中学校では部活の軟式野球部に所属。2年生の秋に横浜市で優勝し横浜市内約150校の中学野球部員から「横浜クラブ」に選抜されました。
濱岡投手は中学時代から結構有名人で、横浜隼人の白鳥、武相の八木と並んで「横浜クラブの三羽烏」と言われていたそうです。
このとき、既に軟式で130キロ以上のストレートを投げる有望選手でした。
なぜ川和という進学校を選んだのか?
■ 2021年夏の大熱戦
中学時代から有名だった濱岡投手。「高卒でプロ入り」を目標に掲げる中学野球選手は私学の有名強豪校へ進学するのが常道ですが、濱岡投手は私学強豪校ではなく進路として「公立の進学校」を選びました。
川和高校はプロ野球選手も輩出しています( 加藤 幹典 投手 川和→慶応大→ヤクルトスワローズ・2007年ドラフト1位)
また、進学校の野球部ながら神奈川でたびたび印象に残る試合をしています。
2021年の夏の神奈川大会で勝ち進んだ川和は4回戦で東海大相模と対戦し、8回まで1-1の熱戦を展開しました。9回に6点を奪われ敗れましたが、打った安打は東海大相模の14に対して川和も10安打を放ち、神奈川屈指の強豪校あいてに互角の戦いを展開しました。
この試合は大きな反響をよび、濱岡投手の父も息子に川和高校を勧めたとのことです。
■ 中学のときに川和の平野監督と出会う
…濱岡投手の話…
川和高野球部の野球をする環境が自分に合っていると感じました。
・野球で自分がレベルアップできる環境だと思った。
・自分で考えて自主性を持って取り組めるチームだと思った。
・自分の夢を信じてくれるのが平野先生だと思った。
川和の平野監督が回想する。
「浜岡と最初に会った時のことを覚えています。当時、中学生だった浜岡が川和を見学に来た際、話す機会がありました。その時に彼がバッとノートを広げて、そこには“指導理念”や“どんな練習を行っているのか”など30個以上の質問が並んでいました。
130キロを超える快速球を武器にした有望中学生の浜岡は「高卒でプロ野球選手になれる」進路先を本気で探していた。
「中学の時から高卒でプロに行くと決めていました。いろいろな高校から声をかけてもらったんですけど、平野先生に“全力で夢を応援する”って言ってもらえた。自分の次に夢を信じてくれる人が平野先生だと思いました」一般的には強豪私立こそプロ入りのための最善の進路に思えるが、浜岡は自分の夢を信じてくれる人、そして夢をかなえるために成長できる環境を重要視した。そのために書き記したノート。川和こそ、2つをクリアできると確信した。
引用:スポニチ アネックス 2025年 4月7日 より
■ 難関入試を突破!!
進路先を決めた濱岡投手でしたが、県下でも有数の難関入試を突破しなければ川和高校へ入学することが出来ません。
濱岡投手は学業も優秀で、中学時代はオール5の成績だったとのことです。
川和高校の偏差値は68。神奈川県下335校ある高校中10位の偏差値の高校です。
とにかく、入試に向けてめちゃめちゃ頑張ばり見事に川和高校に合格しました。凄いですね。

引用:みんなの高校情報 より
慶應義塾、湘南、法政二といずれも甲子園で優勝経験のある学校ですね。
高校 … 川和 強豪相手に熱投!!
1年 夏の神奈川大会 | 2回戦 | 〇 6-4 大船 | 1回1/3 を2失点 |
3回戦 | ● 2-4 立花学園 | 1回2/3を1安打無失点 | |
1年 秋の神奈川大会 | 2回戦 | 〇 6-1 足柄 | |
3回戦 | ● 2-6 藤沢翔陵 | 公式戦初先発 | |
2年 春の神奈川大会 | 2回戦 | 〇 6-0 法政二 | |
3回戦 | ● 0-3 桐蔭学園 | ||
2年 夏の神奈川大会 | 2回戦 | 〇 10-2 山手学院 | 9回完投 2失点 |
3回戦 | 〇 7-0 厚木 | 登板なし | |
4回戦 | ● 1-4 桐光学園 | 9回完投 被安打6 奪三振7 | |
2年 秋の神奈川大会 | 2回戦 | 〇 9-1 横浜栄 | |
3回戦 | ● 2-3 東海大相模 | 9回完投 9回サヨナラ負け | |
3年 春の神奈川大会 | 2回戦 | 〇 4-3 日大藤沢 | |
3回戦 | 〇 2-0 藤沢翔陵 | ||
4回戦 | 対戦相手… 横浜清陵 |
川和で1年秋にエースの座につくと、県内の強豪校相手にたびたび好投をみせます。
1年 夏・秋
1年夏からベンチ入りし、リリーフで2試合に登板。
1年時秋の新チームで主戦投手の座を掴み、県大会3回戦・藤沢翔陵戦で初先発を務めました。
2年春 桐蔭学園
翌2年春の県3回戦で強豪・桐蔭学園と戦い、0対3完投負けながら8回0封と奮投。
2年夏 桐光学園
続く2年生の夏の神奈川大会で3戦中2戦の先発を担い、桐光学園との4回戦で6回0封、被安打6で9回完投。
2年秋 東海大相模
この夏の甲子園に出場した東海大相模を相手に素晴らしいピッチングで強豪を追い詰めました。
7回までわずか2安打1失点。8回に同点に追いつかれ9回裏2死から死球で走者を許し、甘く入ったカットボールを右中間に運ばれ、サヨナラ負けを喫しましたが、8回2/3を投げ、5安打3失点の熱投。川和・濱岡の名を大きく高めることに。
3年春 日大藤沢
翌3年春の県大会2回戦で日大藤沢を破り、視察したMLBスカウトから評価を獲得。
最速タイ144㌔の力投で13Kを奪い、延長11回タイブレークを7安打、4四死球。3対2で完投勝ち。
3回戦の藤沢翔陵戦では被安打3、奪三振9で完封勝利。
4回戦ではセンバツに21世紀枠で出場した横浜清陵と対戦。

川和・濱岡蒼太 ドラフト候補の中学時代 まとめ
中学時代から注目を集めていた濱岡投手。プロを目指すエースは高校進学に際し、強豪私学ではなく地元の進学校を選びました。
強豪私学を相手に一歩も引かない投球を見せる左腕への注目が日増しに高まっています。この夏の神奈川大会での投球、そして秋のドラフト会議も含めて大変に注目される選手です。

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